保育士の雇用条件の違い
幼稚園や保育園などで、子どもの様子をチェックすると同時に、絵本や動揺など様々なことを子どもに教える立場にある保育士には、新卒で採用されるか、中途で採用されるかによって職場での待遇が大きく異なります。
単純に年齢層によっても知識や経験は大きく変わってきますし、雇用側の事情にもよりけりですが、経験を有しているかによって保育士の業務の質も変わってきます。そこで、新卒採用ではどのような人物が求められるのか、中途採用ではどのような人物を必要としているのか保育士に求められるものと雇用条件について紹介します。
新卒採用と中途採用
新卒で採用される保育士には、一般的に、「人柄」の良さが求められているようです。これには、新卒採用される保育士の知識や経験が少ないことを想定されており、そのため仕事に対するやる気や周りとのコミュニケーション能力など、専門学校や大学など、教育期間中にどれだけ学んできたかをみるようです。
それと同時に、子どもに対する接し方や同じ職場環境にいる先生たちとのやり取りがしっかりできているかなど、保育士としての経験はひとまず置いて、仕事に対する適正が判断されるとのこと。
保育士の経験に関しては続けていけば自然に身につきますので、まずは一般的な常識があるかどうかの判断が優先されます。
これに対して、中途採用で保育士として働き始める場合、雇用側は即戦力として活躍できる人材を求めています。新卒採用とは対照的に、中途採用者には一般的な常識は勿論のこと、保育に関する知識や経験が備わっていることが優先して求められているのです。
仕事面でも、新卒採用者と比較して中途採用者の方が知識や経験を有している分、即戦力として働けるような人材が前提とされているようです。
待遇の違い
新卒採用者の保育士には雇用条件の交渉ができないケースが多いようです。専門的な知識や経験が求められる分、保育士としてまだ駆け出しの新卒採用者には経験がないため、採用者も人柄を重視しながら厳しくチェックします。
中途採用として保育士になる場合は、既に保育の経験をもっているため、採用者との雇用条件の交渉がしやすい傾向にあります。中途採用者が経験してきた年数によっても、選択肢の幅は広がるため、託児所や福祉施設での仕事も任されるでしょう。また、中途採用の場合は、基本的に、給与水準が新卒採用よりは高めに設定されています。
面接における対策
採用側の採用基準が大きく異なる以上は、面接の対策も違いが生じてきます。新卒採用の場合は、「人柄」が重視されるため、保育に対する思いや熱量、それから、周囲の人とのやり取りを上手にアピールすると良いでしょう。
中途採用者の場合では、「知識・経験」が採用基準としてみられやすいため、前職では何を学んできたか、得意な領域はどこか、どのようなスキルをもっているかなどを積極的にアピールすると良いでしょう。
