保育人材不足が嘆かれている、大阪市
大阪市は全国の中でも、特に保育人材不足が懸念されており、例年、保育士不足による問題が浮上しています。
保育人材が不足した事を解消するために大阪市では、保育人材確保事業を積極的に執りおこなうと共に、保育士優先枠を設け、保育士が子育てをしながらでも働きやすい環境を作り、保育士不足解消へと乗り出しました。
保育人材確保事業では主に、保育士そのものが増えるように、就職支援事業や支援センターの増設とともに、保育士を新規作用した保育園などに対しての補助事業、更に、保育士宿舎の借り上げ資源事業などを、積極的に行っているのがポイントです。
これにより、保育士になりたい人を育て、保育士を雇い入れる場所を増やし、保育士が住に関して負担を減らすことが出来るように、環境そのものが整えられつつあるといえるでしょう。
更に、保育料の一部貸付事業を行う案も増えており、今後も更に保育人材不足に対する取り組みが増加する見込みです。
保育士不足は今後の大阪市の未来をも左右する危険な事態となりかねませんので、早急な対策が必要と言えるでしょう。
大阪市で行われている、保育士優先枠について
保育人材が減少傾向にあることから、平成28年9月、大阪市では、保育士の方を対象とした優先枠、保育士優先枠を設けることが決まりました。
この保育士優先枠は、子供がいる保育士さんが働きやすい環境を作る事を目的としており、大阪市内の保育施設に、保育士の方が子供を預ける際、優先的に利用できる優先枠の事を指します。
これにより、保育士として働きたいけど子供を預けることが出来ないような親御さんが、お子さんを預けやすくなり、結果として保育士人材を増やす事に成功したのです。
一定の基準をクリアしている保育士であれば、優先的に子供を預けることが出来る、非常に魅力的な優先枠と言えるでしょう。
この保育士優先枠の最優先枠として採用される条件は、保育士のいる世帯で有り、保育士が大阪市内の保育所において、月20日以上、かつ、週30時間以上、または、週5日以上、1日6時間以上の勤務を、派遣職員以外の形式で行う事になります。
これらの条件は普通に保育士として働く場合優にクリアすることが出来る為、多くの方が利用している優先枠と言えるでしょう。
保育士優先枠のメリットは?
保育士優先枠の最大のメリットは、やはり仕事と子育てを両立出来る環境を作りやすい、という点にあります。
自身の子供を自分の働く保育所に預けられない所がほとんどですので、このような、保育士優先枠によって、仕事復帰できたというお母さんは少なくありません。
また、保育士優先枠の利用によって、ある程度自分の理想の保育施設を選びやすくなるという点も大きなポイントと言えるでしょう。
自分が働く保育施設から、送り迎えがしやすい保育施設に預けられれば、それに超した事はありません。
保育士がより働きやすい環境を作るのが、この保育士優先枠の最大の魅力となるのです。